正しく解釈するための聖書の読み方

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聖書を正しく理解するために

聖書は、数千年という長い年月を経て、違った時代に生きた数十人の人たちによって書かれました。旧約聖書は、古代中東の時代に書かれ、そのほとんどがヘブル語で書かれています。(一部、アラム語が使われています。)一方、新約聖書は、1世紀のローマ帝国の時代に書かれ、すべてギリシャ語で書かれています。このように、聖書は、古代中東と古代ギリシャ・ローマという違った時代と文化の中で書かれましたから、違った文献様式があるのです。

どのような種類の文献を読んでいるかを認識する

聖書は全部で66巻あります。さらに聖書は旧約聖書と新約聖書に分かれています(旧約聖書と新約聖書の違いも参考に)。旧約聖書には歴史的な書、詩歌、将来起こることを預言した預言書があります。新約聖書には、キリストが生まれてから十字架上で死んで死から復活したまでを書き記した福音書、初代教会の歴史が記録されている使徒行伝、諸教会に宛てられた手紙が含まれています。最後の書として、神の裁きと終末が書き記されている黙示録(学問的には黙示文学と言われる分類に入ります)があります。(聖書の内容も参考に)実際に聖書を読み始める前に、目次の個所にご自分で66巻を分類するのは良い案だと思います。

基本は「字義通りに読む」、しかし他の可能性も考慮する

字義通りに聖書を読むのが基本スタンスです。聖書の言葉がストレートに心に入るようにしましょう。しかし、字義通り以外の他の可能性も考える必要があります。聖書には、たとえ話や象徴的な表現があるからです。字義通りに読むか否かを判断する時、2番目の原則、どのような種類の文献を読んでいるかも、考慮する必要があります。

歴史的文化的背景を考慮する

聖書は数千年前に書かれた文献ですから、その当時の歴史的文化的背景を知っておくと、聖書の理解もより深みが増します。しかし、その知識がないと理解できないという訳ではありません。もしお時間があれば、古代中東の歴史・文化や古代ギリシャ・ローマの歴史・文化について読んでみる事をおすすめいたします。次のページも参考に。

文脈を考慮して、聖書を読む

文脈を読みとるとは、英語で言うところの5W1Hを見極めることです。文献の種類によって、当然5W1Hの見方は違います。旧約聖書の歴史書であれば、何がどのように起きているのか、誰が何をしていたのかを考慮に入れます。しかし、歴史書の場合、誰が書いて誰に読ませようとしていたのか、どのような目的があって書かれたのか、はっきりしない場合が多いのです。一方、新約聖書の手紙などの場合は、書き手と受け手がはっきりしています。何の目的で書かれたのかを読みとるのは、文脈を理解するうえで非常に重要です。


3番目の原則、「字義通りに読む原則」が、内容把握に焦点を当てているのに対して、「文脈を読むとる原則」は内容と共に「なぜ?」という疑問を問いかけます。たとえば、「なぜこのような内容が書かれているのか」、「なぜイエス・キリストはこのような事をユダヤ人たちに言ったのだろうか」のような疑問を考えて読みます。文脈から外れた読み方をすると、自分の思い込みを聖書に読み込んでいく結果になります。当然、間違った解釈になります。


文脈には大きな文脈と小さな文脈の2種類があります。大きな文脈とは、聖書全体を見ての文脈です。他の聖書の箇所と照らし合わせて整合性があるのかを吟味します。たとえば、他の聖書の箇所と比較して矛盾していると思われる箇所があれば、なぜ矛盾があるのかなどを考えます。あるクリスチャンは「聖書に矛盾?」と聞くと、すぐに反論しますが、聖書を学び真理を知りたいと望む人には、「矛盾」は恐れる言葉でも避けるべき言葉でもありません。むしろ、神は、私たちが「人間的に見える矛盾に対しても正面から真理を求める事を望んでいる」と、管理人は心から信じております。


また小さな文脈とは、その特定の書における文脈です。旧約聖書のある特定の書を読んでいれば、旧約聖書の観点からどう整合性があるか見てみましょう。新約聖書の場合もまったく同じです。


聖書が教える真理は、意味が深く幅が広いです。だから、何度も何度も読んでも、新しく見出すことがあるのです。「1度読んだからもういい」で済ますのではなくて、日々、聖書を読むことをお勧めします。

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